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これは日記ではありません。じゃ、なんだ、と、言われるとよくわかりません。それでもよろしければ見てってください。


by koz-mic
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そこには熱狂があった それまでのコンサートとは違う オーディエンスがいた

そこには熱狂があった それまでのコンサートとは違う オーディエンスがいた_d0008994_1775865.jpg

なんて、持って回った書き方をしているけど、それまでに行ったコンサートって、
当時よく言われた「お行儀のいい、おとなしいオーディエンス」だった。
なんだか(もったいなくて)一音たりとも聴き逃すまいと、身構えているような
ところが、ぼくにもあった。様々なバンドが来日するようになったとはいえ、
まだまだ、コンサートは貴重だったし、ぼくらにとってもハレな出来事だったしね。
まぁ、そんな時代だから、米国から直接自家用機で板付(福岡国際空港というのが
正しいんだろうけど、そのころは板付空港というほうが通りがよかった)に
乗り付けてくるというのはちょっとしたニュースだった。せっかく福岡にいるんだ、
あのサンタナが初めて日本の土を踏むのを見届けないわけにはいかない。
で、一つ前の冒頭の「送迎デッキで・・・」という話につながるんだけど・・・
それにしても、到着の時間の情報ってどうやって知ったんだろう、思い出せない。
一緒に行った友人がサンタナフリークだったから、その線なんだろうけどな。
ここから先は前にも書いたから、そちらを見てもらうとして・・・ま、とにかく
そのコンサートなのだ。場所は九電記念体育館(当時では最大のキャパ、
この場所では2ヶ月くらい前にシカゴを聴いている)。いまは始まる前から
オールスタンディングだけど、そのころはみんな席についておとなしく開演を
待っていた。メディテーションに続いてドヴォルザークの「Going Home」から
演奏ははじまる。前半から全開のサンタナ・サウンドは観客席を徐々に
白熱させていき、後半に入ると観客席は沸騰してオールスタンディングだ。
ぼくは(2階席でアリーナが見渡せる位置だったけど)この時、会場の全員が
立ち上がるのをはじめて見た。終盤はもう大変、観客が群れをなして、
ステージに押しかけている(ぼくも2階だというのに押しかけたけどね)。
警備員なんて収集がつかない。興奮の坩堝。これほどの自然発生的興奮に
包まれた(いまの予定調和の盛り上がりとはまるで違う)コンサートは、
ぼくにとって大きなカルチャーショックだった。だから、これ以降、コンサートの
満足度を計るぼくにとってのベンチマークになった。いやぁ、疲れたね。
というのはウソ、だって思い起こせば、友人とサンタナが宿泊している
ホテルまで追っかけたんだもんナ。それも、結構離れている天神まで走ってね。
着いたら、そこのロビーに評論家の今野雄二氏(サンタナと同行していた)がいた。
興奮気味のぼくらを見てコンサートの帰りだと気付いたんだと思う。即座に
「きみたち今日のコンサートはどうだった?」と彼はニコニコしながら
ぼくらに問いかけた。友人と少し興奮気味に感想を言ったのを覚えている。
本当は「会わせてください」と言いたかったのに・・・言い出せなかった・・・
by koz-mic | 2006-12-14 17:08 | 今日のiショットノート