え~、本日は晴天なり で 写真2点 Night & Day
2006年 01月 16日
なもんで、昨日、映画「三丁目の夕日」を見た。なるほど、CGはよく出来ている。
映像(とくに階調とフォーカス)を少しあまくし、色調を全体にアンバー(というか、
セピアか)に振るとか色々と工夫が感じられる。でも、まだちょっと不自然なところが
目に付くと言うのが残念と言えば残念かな。時代の空気もよく研究している。
世代を超えて、とても郷愁を感じるという人もいるだろう。しかし、あれはあくまで
幻想の懐かしい日本なのよね。少なくともかつての現実じゃない。想像された
昭和的風景といっていいか。ぼくらには相当色んな情報が刷り込まれていて、
懐かしさを憶えるベンチマークみたいなものができあがっている。懐かしさの
ステレオタイプと言ってもいいのか。それを承知の上で、うまく利用している。上手。
だけど、ヤッパリ違和感を憶えたのが、出てくるものがやたらと古く汚れていること。
それが、懐かしい「気分」のお約束ではあるのだが、実際はそんなこたぁない。
たとえば、堤真一が乗っていた錆びて古くなったミゼット。錆びて古いわけは
ないのだよ。だって、発売されたのは昭和32年。まだピカピカの新車のはずだ。
その時代に「新しいもの」はどんなものにしろキレイだよ。はなから古いわけはない。
あぁ、それに少年漫画や駄菓子屋の風情が違う。これも残念な部分だなー。
なーんて思いました。それはそうとして、結構CGがんばってる。楽しく観ました。
小雪(が悪いわけじゃないけど)はミスキャストだと思いますけどね。
by koz-mic
| 2006-01-16 02:05
| 今日のiショットノート