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これは日記ではありません。じゃ、なんだ、と、言われるとよくわかりません。それでもよろしければ見てってください。


by koz-mic
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A Change is gonna come

はご存知の通り(ご存知じゃない)、今は亡きサム・クックの名曲。
この曲にはもちろんサム自身の名唱がありますが、
ぼくが最初にこの曲を知ったのはザ・バンドの「ムーンドッグマチネー」
というアルバム。確か1973年か4年に買ったかな。(もう30年以上前だ)
このアルバムはメンバーの好きなR&BやR’Rナンバーのカバー集。
ザ・バンドのアルバムの中では比較的話題にもならず(カバーだから?)
地味な作品だったなぁ(まぁ、バンド自体が地味といえば地味だけど)
かの名盤「ロック・オブ・エイジズ」のあとに出たように記憶している。
(この文章は何も調べず、記憶のみを頼りに書いています。
記憶違いや思い違いもあると思います。別に評論している
わけじゃないのでそこのところは寛容にご容赦を。)
どうも前説が長い。要するに、この曲にはここで出会ったわけです。
素朴で訥々としたレボン・ヘルムの声が胸にヒット。打たれたね。
ぼくは当時も今(は、たまーにね)もザ・バンドは好きで聴いているけど、
「ザ・ウェイト」や「オールドデキシーダウン」などより、この曲をずっと多く
聴いている。そんな妙に自分にハマル曲ってありませんか。
このA change is gonna comeは(世間的には有名じゃないけど)
好きな人が多いらしく、JAZZではエルビン・ジョーンズや
ダビッド・サンチャスなどが演っているし、映画「ALI」の中でも
聴けます(歌っているのはアルグリーン)。そのほかにも持っているCD
にいくつかあります。まぁ、これが入っているから買ったものもあるしね。
その中ではエルビンのものがなかなかスピリチュアルでいいですね。
ソニー・フォーチュンが珍しくテナーでブローしています。
(コルトレーンの「アラバマ」あたりを彷彿とさせる。ま、エルビンだしね)
でも、やっぱり本命はザ・バンド。サム・クックのものより好きです。
こういう、出し抜けにハートヒットした曲は他にもいろいろあります。
思い出深いハウリン・ウルフの「Spoonful…作はウィリー・ディクソン」。
特にクリームのライブバージョンの緊張感は十代のぼくをノックアウトしたし、
ギル・エバンス・オーケストラのバージョンは世界一しなやかでゴージャスな
ブルースを奏でていた。たとえば「I put spell on you」は
ヴァン・モリソンのエモーションも、ブライアン・フェリーのダンディズムも
悪くないけど、やっぱりワイルドなCCRのバージョンに直撃された。
ボブ・ディランの「All along the watchtower」は誰がやっても魅力的。
オリジナルもジミヘンもデッドもバンディッツの女の子たちも。
でもぼくにはディストーションの中にもリリカルさ漂うニール・ヤングの
バージョンが1番カッコいい。そしてカザルスの「鳥の歌」はヨーヨーマより…
と、切が無い。きっと他の人にはどうでもいいようなそんな想いを
ふと、書き綴りたくなってしまったのが運のつき。
40年近く聴いてきた中で、ぼくにとってエポックメイキングだったり、
取り付いて離れない曲やアルバム、そしてミュージシャンたち、
最近のCDやDVDのレビューなどをこの場で書きまくるのだ。
by koz-mic | 2005-03-29 14:08 | 音楽という空気があった