雨上がりの夕空 運転しながら ブレゲンツ・コンサートを 聴いていた
2007年 02月 18日
ブレゲンツ・コンサートとはキース・ジャレットのソロ・ピアノの中の一枚。
彼のソロの中ではなんと言ってもCFでも使われた「ケルン・コンサート」が有名かな。
サウンド的にも華麗で聴きやすい。しかし、ほかにもいいソロがたくさんあるのだ。
彼のソロはかなりの数リリースされているので、ぼくもすべてを聴いているわけじゃ
ないけど、だいたいは持っている(ディスコグラフィーをちゃんと調べないとね)かな。
さっき書いた「ケルン」のような華麗で躍動的なものから、「パリ」のようなストイックな
雰囲気(アンコール曲は別)に支配されたもの、「ヴィエナ」のスピリチュアルな
静寂を感じさせるものなど、すべて即興による演奏のため、その時々の
キースが表れていて興味深い。とはいえ良し悪しの判断なんて、ぼくには
できないんだけど、好きなものとさほどではないものって、やっぱりある。
それで言えば「ブレゲンツ(原題は単にCONCERTS)」はまぁまぁかな。
でも意外と面白い!というちょっと不思議なポジション。なぜかというと、
ここでの演奏は他に比べてアグレッシブでブルージーで、ちょっとファンキー。
「パリ」のアンコールであるブルーズもぼくは好きだけど、それとは違う。
なんだか少しタガが外れている。彼のソロ特有のクラシカルでフォーキーな
リリカルさが影をひそめているのだ。ノリノリ?イライラ?ん~どうなんだ。
でも、そんなときのキースはキライじゃない。マイルスのバンドでオルガンを
イヤイヤ弾いていたときの演奏って、ぶっ飛んでて挑発的だったもんね。
ジャズ、ロックに関わらず、これほどゴキゲンなオルガンはそうそうないぜ。
となんだか、ピアノの話がオルガンで終わってしまった・・・ま、いいか。
by koz-mic
| 2007-02-18 18:35
| 今日のiショットノート