これは日記ではありません。じゃ、なんだ、と、言われるとよくわかりません。それでもよろしければ見てってください。


by koz-mic
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某アパレルメーカ ショーウィンドウ コミック顔の家族 この不気味な虚無感はなに… 近未来のOUTPUTか…

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ぼくは繁華街や百貨店を歩くのはあまり好きではない。だからってわけじゃ
ないけど、ウィンドウショッピングなるものにもサッパリ関心がない。
そんなぼくでも、たまにはウィンドウを見ちゃう(というか目に入る…か)。
で、みなさんはこんな顔のマネキンはいまさら?あたりまえ?
ぼくは初見。なんだか見入って(魅入るとは違う)しまった。不気味なものや
気持ち悪いものってなぜだか目を離せなくなりません?そんな感じ。
ん、別に嫌いじゃない。こういう一種の空洞感というか、カラッポな感じは
悪くないなぁ…かといって、妙に文化論や記号論的視点から論じようとも
思わないんだけどね(そんなのスノッブ臭くってヤダしねー)。
ただ、どういうものもアウトプットの仕方次第なんだなぁ、なんて思ってしまった。

と強引にOUTPUTへとつないだところで、「OUTPUT」のお話。
ドイツにWolfgang Dauner (ウォルフガング・ダウナー)というピアニスト・
作曲家がいます。ヨーロッパ系のジャズが好きな人であれば知っているかな。
ドイツにはフリー&アバンギャルド系の人がほんとに多く、彼もその1人だけど、
たとえば同じくドイツを代表するピアニストでベルリン・コンテンポラリー・
ジャズ・オーケストラを主宰するアレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハ
(ドイツで活躍するピアニスト・高瀬アキさんのハズバンドでもある)などとは
少し毛色が違う。なんというか、もう少し世俗的といえばいいか。
で、世俗的だからかどうかは知らないけど、シンセサイザーの黎明期から
電気処理されたフリージャズに取り組んできた。その一つの成果が
「OUTPUT」というアルバム。これは「まぼろし」のアルバムです。
ECMレーベルの最初期1970年にリリース(たしか2番目くらい?)。
もちろん国内盤なんか存在しないし、ECMのサイトのカタログにも、
バイオグラフィーにも載ってもいない。さらにW.ダウナー自身のサイトを見ても、
ディスコグラフィーの1970年のところにかろうじてタイトルが出ているだけ。
そんなアルバムであり曲である。サウンドはというと、エルトン・ディーンが
いたころのソフトマシーンをもっとアバンギャルドにした感じといえばいいか…
初期ウェザー・リポートをノイジーかつ、フリーにして、とっ散らかった感じと
いえばいいか…まぁ、トリオによるコレクティブ・インプロビゼーションですか。
何だかよう分かりませんが、ぼくは結構面白かったなぁ。

彼はこの70年前後のジャズ畑で、その後のスタンダードなキーボード・
メソッドとはまるで違う(もちろんロックの連中とも違う)方向から、
シンセサイザーの可能性を追求(ん、単なる新し物好き?)してた1人。
(たとえばポール・ブレイなどもソロ楽器として面白い使い方をしていた。)
どんなサウンドかは聴いてもらうしかないんだけど、シンセサイザーが
システムからプリセット、ポリフォニック、さらにMIDIへと進化する中で、
どんどん楽器としても、デバイスとしても面白くなくなってきた。
そもそも今ではシンセサイザーという言葉自体、死語だしね。
しかしね、いまだにこの当時のプリミティブなシンセの際物感はとてもいい。
そういえば「OUTPUT」のクレジットにもシンセサイザーという表記ではなく
オシレータ、リングモジュレータと書いてあったと思うけど、
この時分はシンセサイザーというクレジットを案外見かけない。
そのまま、moogとかArpとかVCS3とかの表記が多かったっけねー。

なんだかどうでもいいような話になってきたので終わります。
え、そのまぼろしのアルバムをどこで手に入れたのか?
そりゃ、その頃(74年くらいだったかな)こんな掘り出し物がフツーの
ジャズに紛れ込んでいる中古レコード屋ったら銀座のハンターですよ。
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by koz-mic | 2005-09-06 19:33 | 今日のiショットノート