Return to forever 暑い日に聴くには ピッタリ とくに La fiesta 祭りだ
2009年 09月 07日
いやー、昼間は残暑厳しい。しかし、木陰に入ると意外に過ごしやすく快適ときている。
夜は夜で、涼やかな風が心地よい。今年はまともな夏日が少なかったけど、それでも
少しずつ、秋になってきたのを感じますね。なんて、時候のあいさつだ、これじゃ。
そんな夜(たとえば今日)には、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーは最適。
このアルバムは年に1~2回無性に聴きたくなることがある。もうリリースされて
30数年経つというのに、現在でもだ。このアルバムの初聴は、高校生の時に、当時、
博多・中洲にあった「ケリー」でだった。チックのソロが話題になっていた頃である。
(フリーを演奏していたチックがリリカルなピアノソロ集を出したということもあってね)
そのチックが来日し、「ケリー」でもピアノソロのライブをやったのを「聴きにいったぜ」
という友人の自慢話を聞いて羨ましがりつつ、「ケリー」に行ったら聴こえてきたのが
これだった。サークルの時とも、ソロとも違う音楽。電気化されたジャズ(必ずしも
ジャズロックやフュージョンではない)。ちょうど、そんな電化ジャズの拡張期だった。
もち、賛否はあった。いまは亡き鍵谷幸信氏などもチックのフェンダーローズの音は
ポール・ブレイの理知的な音に比べ、なんと野卑であることか…のようなことを
書いていた記憶がある。それでも、ぼくは気に入った。ザヴィヌルの尖って歪んだ
音とも、ポール・ブレイのクールな音とも違う、通俗的ではあっても、まるく爽やかで
スペーシーなローズ・サウンド。いいじゃん。そして、もっともガツンときたのは
「La Fiesta」での、弱冠21歳(だと思う)というスタン・クラークの躍動感と歌心に
溢れたアコースティックベース。ジャック・ブルースやアンディ・フレーザーが好きだった
ぼくには、まさに衝撃。いま、聴いているけど、ん~やっぱりすごい、このベース。
追伸:Some time ago-La Fiestaは、出だしのチックの魅力的なテーマから
アルコを含むベースソロへ入ってくあたりもいいけど、ジョー・ファレルのソプラノに
導かれてLa Fiestaへと移る18分あたりからのランニングベースは圧巻。さらに、
20分すぎのチックのソロに移ってからはもう、これでもか状態である。
いやー、こんなベースが弾けたらいいだろうなー。ま、絶対無理なんだけどね。
by koz-mic
| 2009-09-07 01:28
| 今日のiショットノート